【ジョジョ考察】トンペティ師匠、スタンド使い説とは?
トンペティは第一部『ファントムブラッド』に登場する、チベットの波紋の達人であり、ツェペリの他多くの波紋使いの師匠でもあります。本編ではツェペリからの手紙を受けとり、弟子のダイアー、ストレイツォと共に「ウィンドナイツロット」へと赴き、ディオとの戦いに参戦しました。
そんな彼が読者のあいだで「彼が実はスタンド使いだったのでは」という憶測がまことしやかに囁かれていることはご存知でしょうか。
スタンドという概念は第3部で初めて登場し、それ以前の部では影も形もありませんでした。そんな中で第1部の時点で実はスタンド使いが密かに先行登場していたというのはなかなか面白い仮説ですね。
トンペティの能力
波紋の達人である彼は、自身の技を多くの弟子に伝授してきました。作中ではゾンビの首をひねるなど強力な格闘能力も示しています。しかし彼の能力で最も強調されているのが「予知能力」です。
さっそく作中でどのような予知脳力を披露していたのか見ていきましょう。
波紋法を体得すべく、若き日のツェペリはチベットの寺院に住むトンペティを訪ねました。長旅の末ついに対面を果たします。トンペティは彼に自身の手を伸ばし、それを掴むツェペリ。握手した手に波紋の光が走る。トンペティは目を開き、ツェペリがここで修業した末に起こりうる「死への宿命」ついて警告するのだった。

彼の予知についてはこの時点では漠然としたものだったが、後に未来をさらに事細かく予知することができると判明する。
ツェペリは3年間の厳しい修行を乗り越え、彼は「周天の法門」と呼ばれる高レベルの修行に進む。トンペティは彼に「修行を完了すれば必ず死ぬ」と再度警告する。ツェペリは自身の死について詳しく読んでくれるよう頼みこみました。
その時のトンペティの未来予知はこちら
時は過ぎ、1888年、吸血鬼ディオとの戦いが始まる。
その予言はついに現実のものになる。
ジョナサンがタルカスとの闘いで奮闘する中、ツェペリは少年ポコの助けを借りて戦いに加わる。ついに予言されていた時が来たことを悟るツェペリ。そして自らの運命を受け入れ、タルカスと対峙する。しかし鎖に絡め取られ、胴体と片腕を切断されます。ツェペリは死の間際にジョナサンに生命エネルギーを与え、その後タルカスを倒したジョナサンの腕の中で息を引き取るのでした。
古からの死臭ただよう密室=騎士修練場「双首竜の間」
幼な子が門をひらく時=ポコによって修練場の門が開かれる
鎖でつながれた若き獅子を未来へとき放つ=ツェペリの生命エネルギーを受けた
ジョナサンが鎖を引きちぎる
残酷な死=鎖により胴体を切断され致命傷に
ここまで見ていくと彼の未来予測の精度は驚くほど高いことが分かる。
トンペティは相手に触れることで相手の未来を予知することができる。この波紋の領域を明らかに逸脱した、ぶっとんだ能力、波紋を極めた末についにスタンド能力に目覚めたということでしょうか。
波紋を極めるとその延長で予知能力ができるようになるというより、波紋を極めた結果、スタンドという新しい能力に目覚めることなのかもしれない。第2部に登場する、同じく波紋の達人であるリサリサには、触れただけで未来が見えるといった能力は発動していませんでした。つまり波紋を極めれば誰でも予知能力が使えるようになるのではなく、トンペティは波紋を極めた結果、「彼個人のスタンド能力としての予知能力」を獲得したとする解釈が自然でしょう。
ジョジョに登場する未来予知に関するスタンドと言えば、トト神、エピタフ、ローリング・ストーンズなどがある。彼もまた同様のスタンドを獲得していたのでしょう。
スタンドはスタンド使いにしか視認できない
彼が「スタンド」という波紋とは異なる能力を持つことに周りの誰もが気づかなかったことについては、他にスタンド使いがいなかったためにスタンドのビジョンは誰にも視認されなかったと解釈できる。あるいはビジョンを持たないタイプのスタンドだったかもしれない。ビジョンがないのなら本人にも自覚がなかった可能性がある。
物語本編では能力が失われていた?
しかし彼の能力はのちに失われてしまった可能性がある。未来予知を披露したのは本編の25年も過去の話。ジョナサンと出会った頃には、能力は失われていた、あるいは衰えていた可能性がある。のちの第2部で吸血鬼落ちするストレイツォを跡継ぎに選んでしまったり、ジョナサンが彼に手を差し出しても、握り返すことはしませんでした。スタンドってなくなったり老化とともに弱体化するのでしょうか。
波紋とスタンドの関係
第7部では原作者によって、波紋や鉄球の回転はスタンドという才能に近づこうとする「技術」であると明言されてます。
事実、第3部の序盤ではスタンドが「幽波紋」と表記され、両者のつながりがほのめかされた。第7部では鉄球使いのジャイロ・ツェペリが終盤に「ボール・ブレイカー」というスタンドを獲得している。トンペティも長年の波紋の修行の果ての一つの到達点としてスタンド能力を獲得したとしても不思議ではありません。
トンペティ師匠、スタンド使い説について語ってきましたが、事実作中で彼がスタンド使いであるという明確な「匂わせ」すらも確認できませんでした。(そもそも第1部の時点で荒木先生の中でスタンドの構想があったかどうかも不明)これは推測の域を出ない、読者の妄想なのです。しかし完全に否定する材料もないのもまた事実。仮にスタンド能力に目覚めていなかったとしても、その片鱗を見せていたのではないでしょうか。

